#268 ナルトになる、という話
朝、目が覚めた
僕「な、なんじゃこりゃぁ!!」
オフトゥンの中、普段と様子が違うことに気がついた。気がついてしまった
僕「僕が、ナ、ナルトになっているだって?!?!」
〜〜ナルトになる、という話〜〜
一体全体、どうしてこんなことになっているのか、僕には皆目見当がつかない。けれども、僕の体がラーメンによくいるあの練り物になっていることだけは確かだ
思い当たる節といえば…
(背景白で見えにくいですが昨日の記事#267です)
これかぁ…。冗談でもこんなことを言わなきゃよかったな、くそう
僕「とりあえず、起きなきゃ。今日はサークルの練習があるんだ」
そうだ。明日に控えた冬定に向けて、今日は9時半から大学で練習があるんだった。今の時刻は8時半。普段ならば9時までに家を出れば余裕で間に合う
焦っても仕方がないので、友人に現状を報告した
僕「ごめん、起きたらナルトになっていた。練習遅れるかも」
しばらく待っていると返信が届いた
友「遅刻したらブチ切れ」
あぁ…、これはマジで殺されるやつだ…。明日になったら、いや今晩にはラーメンの豚骨スープにまみれてお客様に提供されてしまうやつだ…
いや、こんなことで落ち込んでいるわけにはいかないんだ!!間に合えばいいだけの話なんだ!!まずは服を着よう!!いつもの癖で全裸で眠ったから今も全裸。
といってもこの姿では「人間」の服は着られないし、弱ったなぁ…
おやぁ?
ラップ、かぁ…。今更迷っていても仕方がない。シースルーがなんだ!!今日はこれを着て大学へ行ってやる!!お前ら鼻血を出し尽くしても知らないからな!!
カバンは…
これはちょっと大きい…。けれどもこれしかないからなんとか頑張る。行ってきます!!
…いや待って。自転車乗れないじゃん。しかも服を着た時は家の中だったから気付かなかったけれどもやっぱり全裸とほぼ同じだし、外に出ると恥ずかしさはあるなぁ…
でもここで躊躇していたら遅刻してしまう、そんなことがあったら間違い無く命はない…
行くっきゃない!!それ行け!!
信号は守ります
んで大学に到着した。外は銀杏並木が綺麗だった
そんなこと言ってる場合じゃない。遅刻したら殺される。今の時刻は?!
9時25分。ギリギリ助かったぁ〜〜
というわけでなんとか部室に到着
僕「遅れてごめん!!」
友「いやアオレンジャーなにやってんの?」
僕「え?分かるの?」
友「そりゃまぁ…、他にそんなことになりそうなやついないし」
僕「ウゥ、情けねえ」
友「まあそんな格好じゃ練習できないと思うから今日は休んでていいよ」
僕「みんなの様子を見守らせていただきます、お気遣いありがとう!!」
そんなわけで練習を見守った。僕より後に来て遅刻した奴らも同じ目に遭ってしまえ、何てことを考えていると3時間ほどが経って練習もおしまい。
みんなはこれから昼飯を食べるらしい
友「アオレンジャー、何か買ってきてほしいものある?」
僕「え、奢ってくれんの?ありがたいわぁ」
友「いやだよ、後払いね。元に戻ってからでいいから。何が言い?」
僕「ハンバーグ1kg分と野菜サラダと米とそれから…」
友「あ?(威圧)」
僕「ゴメンなさい」
怒られました
友「で?何が食べたいの?」
僕「そうだなぁ、ラーメン食べたいな!!」
友「それじゃあ共食いじゃ〜〜ん」
僕&友「あはははは」
友「ふざけるなよ?」
僕「ゴメンなさい、カップ焼きそばでお願いします」
昼飯を食べ終えた後は僕は部室に残って、みんなは散り散り。何してようかなぁ…
外を眺めるニヒルなナルト(僕)
僕「…そういえばサンポーニャの補強でもしようかな」
そう、僕のサンポーニャの管が諸事情で割れてしまったのです
僕「こんな感じでテープを巻いて、紐で束ねて結びつける、と」
before
after
よくある感じの結び方から洒落た感じの結び方(実はこっちが元々)へすることに成功しました。明日の本番は無事に迎えられそうです
僕「まあ、元の姿に戻っていればだけれどもね、あはははは」
そういえば、今日はボンボ(でかい太鼓)を持って帰る担当になっていたのでした。でも今の状態で運ぶのはちょっと無理がある…
僕「…こんなことでへこたれない!!試練を乗り越えてこそ人は成長するんだ!!」
今の僕は練りものですけれどもね。まあでも持って帰ることにしました
でかい。僕の体の数十倍はある
でもなんとか頑張ったら家に持って帰ることができました。よかったぁ
疲れたので今日は銭湯に行こう。ついでにサウナもいいかなぁ。
でもこの体で銭湯に行くのはちょっとなぁ…。ん?
コインランドリー
僕「…これは死ぬ。目が回って溺れて死ぬ」
乾燥機とか、肌がカサカサのカピカピになるやつじゃん。やっぱり家の風呂で我慢しよう
今日はちょっと熱めのお湯に入りますか
あぁ〜〜、極楽極楽〜〜
いいお湯だった
でもそろそろ人間の姿に戻りたい…
やっぱり人間世界ってのは、人間の格好で動くから生活しやすいんです。ナルトの姿になってよくわかりました
せっかくの人間の姿に生まれたことを感謝してもうちょっと頑張って生きていこうと思います
起きたら人間の姿に戻れているといいなぁ。それじゃあおやすみ…
あれ、体の調子がおかしい…。もしかして戻ったんじゃないか?!
--End--
※撮影に使ったナルトは全て責任を持って食べさせていただきました
美味しかったです。